びあぶれいく
Orion
研究開発室 室長
平良 昭

鮮快生の開発は、一昨年の十ニ月頃から始まりました。

常に、新製品に向けての研究はおこなっていますが、今回は、開発当初から「よりビールの味覚に近付ける」「爽快なノドごし」等の明確な開発コンセプトがありました。「アロマトーン」発売から「スペシャル」まで三年六ヶ月の期間、今回は一年八ヶ月と短縮できたのはアロマトーンで技術を確立し、スペシャルで磨いた発泡酒造りのノウハウを生かしながら、鮮快生はさらに新技術で工夫を凝らすことができました。鮮快生は、厳選された素材とオリオンビールの醸造技術の粋を結集した、厳選旨口醸造でこだわりの味わいを実現、そのうまさは、爽快なノドごしと贅沢な飲みごたえで、オリオンビール開発スタッフの新しい自信作です。

二度煮沸し酵母を高醗酵し、ホップも三度添加した「スペシャル」は、辛口で刺激的な苦味が特徴。

「鮮快生」は、渋みの元にもなる煮沸を一回に、ホップ添加も二度に抑え、酵母が働きやすい醸造用水を使うことで苦みと発泡酒独特のにおいを抑えています。程よい苦みと口当たりの良さが特徴で「スペシャル」とは好対照。
辛口、うま口の二種を送りだすことで、お客様に選択肢を提供でき相乗効果も期待できます。

アサヒビールとの提携で発売される新発泡酒の発売は、来春の予定。アサヒの世界最先端、最新の製造技法とオリオンの長年、地元沖縄で培った技術で、沖縄の気候風土や食文化にマッチした、まったく新しい発泡酒を開発していきたいです。

オリオンは沖縄で生まれ、ウチナーンチュが、育てたビール会社。アサヒの出資・技術提携はあっても沖縄県産ビールのままです。
ビールの県内シェアは七十〜七十五パーセント。発泡酒のシェアは二位。新たな製品開発で、販売量の増加とシェアの回復を図り、沖縄の県民により親しまれる企業として貢献していきたいです。

特集1 特集2 研究開発室には、最新のミニプラントが導入され、これによりフレキシブルかつ迅速な開発試験が可能となった。時には、チャレンジングなマッチングも試みるらしいです。
研究開発室の人員は11名(内5人は商品管理)の少数精鋭。はた目に昼からビールが飲める夢の職場であるが、苦労も多いとの事。写真左から2人めの方が室長の平良昭さん。 特集3
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